ライブに行った記録

こんにちは。2月ももう終わりですね。今月は2つのライブに行きました。

星野源のライブとお友達が所属するBalsamicosというバンドのライブです。

今回はその思い出と、ライブってなんだろうということについて書こうと思います。

 

2/3 星野源 ドームツアー「POP VIRUS」

当たりました。大阪会場だったので、大阪に遠征しました。遠征は初めてだったんですが、好きなもののためなら距離って全然関係ないんだなと改めて感じます。

星野源について書こうと思ったんですが、今更説明することって何もないですよね。

音楽と俳優とラジオパーソナリティーと文筆業をやっている可愛い男です。超人か???

彼のライブに行くのは数回目何ですが、今回は京セラドームということで会場も広かった!4万人動員したそうです。私はスタンド席にいました。ステージからは遠かったけど視界が開けていて見やすかったです。

 

セトリはこんな感じ

1.歌を歌うときは

2.Pop Virus 

3.地獄でなぜ悪い

4.Get a Feel

5.桜の森

6.肌

7.pair dancer

8.Present

9.サピエンス

10.ドラえもん

~休憩・ゲスト映像~

11.ばらばら

12.KIDS

13.プリン

14.くせのうた

15.化物

16.恋

17.SUN

18.アイデア

19.Week End

20.family song

 

アンコール

21.君は薔薇より美しい

21.時よ

23.Hello Song

 

こうして並べると23曲もやってくれたんだ…と思って感動します。

でも実は、前半の記憶があまりないです。これは恒例行事のようなもので毎回前半の記憶があやふやなんです。それは、彼がステージに上がった瞬間に泣いてしまうから。

「生きてる」「目の前にいる」「そこに立っている」っていうことは奇跡的なことなんですよ。特に彼は昔大病を患ったことがあるので、そこから復活して変わらず音楽活動を続けてくれていることが本当に嬉しい。生きているだけで価値があって、存在してるだけで十分なのに、何かを届けようとしてくれることが本当に幸せでその尊さを目の前にすると泣いてしまいます。泣いてしまいませんか??

 

構成

近年のライブ構成として目立つのが「ストーリー性がある」ということでした。

2016年ツアー「Yellow Voyage」は音楽の旅をテーマに置き、客を列車の乗客にたとえて物語が進んでいきました。2017年ツアー「Continues」は音楽の行く末を考えさせるような物語。どちらもナレーションとして声優さんが参加しており、物語の中に音楽があるという構成が印象的でした。

しかし今回はそれがなくて本人のMCと音楽のみ。これまでナレーションやセリフから入っていたので余計に衝撃が大きかったです。

イメージが一変したライブですが、結局本質は変わらないんだなと思った部分があります。確か、2曲目「POP VIRUS」が終わった後のことです(1曲目だったかも!!)

「ここからは好きに過ごしてください。何しててもいいです!」

その言葉で会場が一気に沸いたことを覚えています。

好きにする、何しててもいい、どんな形でも音楽を享受してくれていたらいい。星野源は、多分ずっとそういう風に音楽や色々なものをやってきたのだと思います。実際私はそういう自由であることを許してくれるような音楽や言動が好きです。

少し話は変わりますが、オールナイトニッポンが始まった時にこんなことを言っていました。

「これはあなたのラジオです。僕にメールも送れない、ツイッターにもいろいろ書けない。ただこのラジオを聞いているあなたに伝わってほしい。僕も昔、そうでした」

孤独にそれを受け取ることしかできない人を知っているからそういう言葉が出てきたんだろうなと思うし、他のコンテンツについてもそう考えているような気がします。

だから今回はストーリーを設けずに、自然に伝染していくvirusのようなライブにしたいと思ったのかなと勝手に解釈しています。でもストーリがあってもなくてもやっぱり楽しかった。バンドメンバーやスタッフも含めて、最高のエンターテイナーだ!!

 

曲について

 全部は書ききれないけど、特に好きだった曲について触れます。

地獄でなぜ悪い

私が一番好きな曲です。そして、辛かった時に救ってもらった曲でもあります。

ライブバージョンは少しテンポが速く、照明演出も合わさってめちゃくちゃかっこいい!!!歌詞がたまらん。「ただ地獄を進む者が悲しい記憶に勝つ」ですよ。本当にそうだよな。あと、最後の「同じ地獄で待つ」の部分を待~つ~↑って上がり気味に歌ってくれるんですよね。それが好き。超好き。

ドラえもん

ドラえもんて。ドラえもんて!!!発表された時に爆笑しましたね。ドラえもんって曲名つける奴がいるかよって。でもやっぱりいい曲ですね。何者でもなくても世界を救おうって歌詞が好きです。子供も大勢来ていたので、サビの部分で一緒に歌えたりする曲は楽しいだろうなあと感じました。

・プリン

 絶対ライブでやるだろうと予想していた曲。生で見られただけでも嬉しい。

発売した際にプリンスの初期の曲のオマージュと言っていた気がします。不思議なビートっていうのかな。曲調が完全に異なる、珍しい曲です。この曲の特徴としては、途中で止まる部分があること。続きをベースのハマくんから始めなくちゃいけないのにそれをすっかり忘れていて源が指摘して演奏を始めるというザ・茶番的演出が楽しめる。

ライブでは空白の間にバンドメンバーが会話をしていて、ハマくんが怒ったり、ドラムのカースケさんが大暴れしたりとまるでレコーディング風景を見ているようなやり取りがなされていてもうひたすら笑った。星野源主体のステージだけど、バンドメンバーにもスポットが当たるのが本当に嬉しいです。

 

・Hello Song

最後にこの曲を持ってくるところが優しいよな~と思います。パラリンピックのCM曲として起用され、つい先日アルバムに収録されたファン待望の曲。

私はこれを地獄でなぜ悪いアンサーソングだと思っているので、ラストに持ってきたことでそのイメージが強まりました。

「僕たちは骸を越えてきた」

「いつかあなたに いつかあなたに出会う未来 ハローハローハローハロー」

「いつかあの日を いつかあの日を超える未来 ハローハローハローハロー 笑顔で会いましょう」

明るくて未来に向かっているのに少しだけつらい過去を感じさせる。でも、その過去を超えるために歩んでいる感覚が確かにある。星野源の人生の在り方のようで、同時に多くの人にも突き刺さる曲。

最後に客席に向かって手を振ってくれて「また会いましょう!!」と言ってくれました。だから多分また会えるんだと思います。絶対会うぞ!!!!生きよう、だからあなたも100歳まで生きてねと思えるライブでした。新曲もたくさんやってくれて本当に楽しかった。

あと、序盤で照明がステージから花道にかけて光の海を作って源がその中を歩きながら歌う演出があって完全に神様にしか見えなかった。神様なんだよ。

 

 

2/23  Balsamicos @北沢WAVE

 みなさんはライブハウスに行ったことはありますか?私は数えるほどしかありません。

多分これで3回目です。

Balsamicosは友人が所属しているバンドで、休止するとのことだったので思い切って見に行きました。下北沢っていつも工事してんな~とか、演劇色々やってんな~とかそんなことを思いながら会場へ。

実はコピーバンドを初めて見ました。名前は聞いたことあるけど、実際に見るのは初めてで、こういう風にやるんだという新しい感動みたいなものが自分の中に生まれました。でも、感動とか気取ってんじゃないよと自分に対して言いたい。

とにかくかっっっっっこよかった!!!!!!!!!もうそれだけ!!!!!!!

私は音楽を知りません。高校生ぐらいまではずっとアニソン、ニコニコ動画ブルーハーツ椎名林檎で育ちました。だから多くの音楽(人に比べたらずっと少ないだろうけど)を聞くようになったのは20歳を過ぎてからで、今でも知らない音楽はたくさんあります。

でも音楽を知らなくてもこのバンドがかっこいいことは分かる。全力でかっこいいをやろうとしていて、その感情とパフォーマンスが完全に一致していると思いました。

綺麗な正三角形みたいなバンドだなと感じました。全員が別々の方向に尖っているのに、集まることで調和がとれて美しく見える。私の目にはそんな三人に映りました。

 

技術に関しては全然分からないのですが、ここからは聴いた時の印象を書きますね。

・まずMCが上手い。いやまずそこかよっていう感じなんですけど、MCが上手いって会場を冷めさせない技術があるっていうことだと思います。だからずっと会場が騒がしくて、みんなが楽しそうで、端っこにいた私も楽しかったんですよね。

・ギターがすごい。ギターについてマジで何も分からないんですけど!!!

その人が弾いた瞬間に観客の気持ちが一瞬で昂ぶる。目が奪われる。感覚的にあぁこの人って特別なんだなって分かる。そういうギターでした。

私、ギターのりょーゆーさんが個人で作成された曲を聞いてライブを見に行こうと決断したので(この人があの曲を作ったんだ。本当にすごい人なんだ)ということを実感できたのがもう本当に嬉しくて貴重な体験でした。

該当の曲はこちらの「渚に涙」です

 

soundcloud.com

 

・ドラムの安心感。ステージが近い分、音もよく聞こえるし振動も伝わってくるじゃないですか。そういう中でドラムに対して安心感を覚えました。このバンドを仕切っているというか、精神的な主柱になっているようなイメージが浮かんでくる。そういう目に見えない安心感ですね…。違ったら申し訳ないんですが…。

あと、ドラムのしゅんぺーさんが銀河鉄道の夜を歌っていた際に声がすごく合っていて聞き入ってしまいました。めちゃめちゃ優しい声なんですよ…!!

銀河鉄道の夜は大人になってから知った曲ですが、どうしようもない夜によく聴いていた思い入れのある曲なので、誰かが演奏しているところを見られたのが嬉しかったです。

・スーツが似合う。ベースの技術とか全然分からないのでスーツについて書くぜ!!!!!

休止ライブでスーツを着るって、すごい漫画的でアツいパフォーマンスだと思います。

でもそれがちゃんと様になる。スーツ着てベース弾いてステージを降りる瞬間までかっこよくいられるのってすごくないですか??目の前で起きているのに、少し浮世離れしているっていうか、リアルなのにそこだけフィクションみたいな。そういうかっこよさを体現できる人ってやっぱり素晴らしいです。

 

今まで友達のバンドを見に行ったことは何回かあります。こんなことをいうのもおこがましいけど、遠いステージを眺めているような寂しい気持ちになることが多かったです。

でも、Balsamicosは私の気持ちまでちゃんと連れて行ってくれました。隅っこでどんな気持ちでいたらいいのか分からなかった私が、ただ立ってるだけじゃいられねぇ!!って揺れたりリズムに乗ったりできたことが自分の中でめちゃくちゃ嬉しかったし、楽しかったです。

途中で弦が切れてしまって演奏中断タイムがあったけど、その間も別に変な空気になることもなくてバンドが愛されていることが分かったのもすごく良かったです。

愛されているバンドはいいぞ!!!!

 

 ライブって何だろう

ライブって本物に出会うことだと思います。人間が目の前にいるんだから本質的にそういうものなのかもしれないけど。ステージに上がった瞬間に、音が鳴った途端に、その人が完全になるんです。

芸能人とか一般人とか関係なくみんな毎日生活をしている。嫌な仕事だってするし、嫌いな人に頭を下げなきゃいけなかったり、とにかく苦しい日々だってあると思います。星野源だって税金を払わなきゃいけないし、締め切りで苦しんだりすると思うんです。勿論楽しいことだってあるけど、苦しいことだってあるのが生活なので。もしかして生活って最悪ですか??

でもライブはそういうものが一切ない。苦しい部分、嫌な部分を除外した、その人が心の底からやりたいことをやっている心身共に満たされた完全な状態になる場所。

そしてその姿を見られる場所だと思います。完全なものはいいです。美しいから。

 

ステージから降りたらまた生活が始まるけど、もう一度そこに上がることができたなら人は完全になれるから。その輝かしい姿を見れる日を待ちながら、生きようと思います。